「歌っている最中に息が続かず、サビやロングトーンで声を伸ばせない」
「歌を歌う際の息切れを解消したい」
そんな経験はありませんか?
これは単に肺活量の問題ではなく、呼吸法や姿勢、メンタルなど複数の要因が重なって起きていることがほとんどです。
胸式呼吸に偏っていたり、腹式呼吸の方法がわからなかったり、姿勢の乱れや緊張によって呼吸が浅くなることもあります。
そこで今回は、息切れの原因を紐解きながら、プロが実践する改善方法やトレーニング法を紹介します。
正しい呼吸法と姿勢を身につけ、自由に響く声で歌の魅力を最大限に引き出しましょう。
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歌の息切れは解消できる?
「肺が弱いから仕方ない」「高音を出すと必ず息が足りなくなる」と諦めていませんか?
実際には、息切れの原因を理解し、適切な対策を取ることで改善は十分に可能です。
胸式呼吸から腹式呼吸に変えるだけでも、呼吸の量とコントロール力が格段に向上します。
また、姿勢を整えたり、余計な力みを取ることで、喉や肩の負担が減り、息の持ちが良くなるケースも多くあります。
正しい呼吸法を習得することで、「高音が安定する」「ロングトーンが楽になる」といった変化を体感でき、表現力や歌唱全体の安定性を向上させることができるでしょう。
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歌っている時に息が続かない原因
歌っている最中に息が切れてしまうのは、単なる肺活量不足ではありません。
ここでは、歌っている最中に息が切れてしまう原因について、以下の4つをご紹介します。
- 胸式呼吸になっている
- 腹式呼吸が正しくできていない
- 姿勢が悪い
- 緊張して呼吸が乱れている
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①胸式呼吸になっている
歌っている最中に息が切れてしまう原因の1つ目は「胸式呼吸になっていること」です。
胸ばかり動かして行う「胸式呼吸」は、浅く速い呼吸になりやすく、吸える空気量が限られてしまいます。
大きな声を出す場面では、肩を上下させるような呼吸になりやすく、結果として息切れを引き起こしやすくなります。
日常生活では問題なくても、歌唱時には腹式呼吸への切り替えが重要です。
②腹式呼吸が正しくできていない
2つ目は「腹式呼吸が正しくできていないこと」です。
「腹式呼吸を意識しているつもり」でも、実際には横隔膜をうまく使えていない方が多くいます。
息を深く吸うことばかりに意識が向き、一度にすべて吐き出してしまうと、フレーズの途中で息が足りなくなります。
吸う量と吐くペースのバランスが重要で、特に「吐く力」を鍛えることが欠かせません。
③姿勢が悪い
3つ目は「姿勢が悪いこと」です。
猫背や首が前に出た姿勢は、横隔膜の動きを制限してしまい、深い呼吸がしにくくなります。
また、肩や首に余分な力が入ると、喉で息を止めてしまい、十分な空気を使えません。姿勢が崩れていると、腹式呼吸の効果も発揮されにくくなります。
スマホや鏡で自分の姿勢を客観的にチェックする習慣をつけましょう。
④緊張して呼吸が乱れている
4つ目は「緊張して呼吸が乱れていること」です。
本番や人前で歌う際に緊張すると、呼吸が浅くなり、胸式呼吸に戻ってしまいやすくなります。
普段の練習では息が続くのに、本番になると苦しくなるのはそのためです。
歌う前にストレッチや深呼吸を取り入れ、体と心をリラックスさせることで、呼吸の乱れを最小限に抑えましょう。
歌う時に息を続かせる方法やコツ
次に、歌う時に息を続かせる方法やコツについて、以下の4つをご紹介します。
- 腹式呼吸を正しく身につける
- 息を「長く吐く」練習をする
- 声を出す力を抜いてリラックスする
- ロングトーンやリップロールで息の持続力を鍛える
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①腹式呼吸を正しく身につける
歌う時に息を続かせる方法やコツの1つ目は「腹式呼吸を正しく身につけること」です。
腹式呼吸では、息を吸ったときにお腹が前に膨らみ、吐くときにへこむのが理想です。
仰向けになって練習すると、お腹で呼吸する感覚がつかみやすくなります。
肩や胸を大きく動かさないよう意識し、吸う量と吐く量のバランスを見ながら練習してみましょう。
②息を「長く吐く」練習をする
2つ目は「息を長く吐く練習をすること」です。
ストローを使って一定のスピードで息を吐く、メトロノームで時間を計りながら吐くなど、ブレスコントロールのトレーニングが効果的です。
「4秒で吸って8秒で吐く」といった練習を継続することで、フレーズの後半まで安定して歌える力が養われます。
③声を出す力を抜いてリラックスする
3つ目は「声を出す力を抜いてリラックスすること」です。
高音を出そうとすると、つい喉や肩に力が入ってしまいがちです。
この力みが呼吸を妨げ、息切れの原因となります。
ストレッチや軽い運動で体をほぐし、リラックスした状態で発声することを心がけましょう。
無駄な力を抜くことで、呼吸と発声がスムーズになります。
④ロングトーンやリップロールで息の持続力を鍛える
4つ目は「ロングトーンやリップロールで息の持続力を鍛えること」です。
一定の音を長く伸ばす「ロングトーン」は、息の持久力と発声の安定感を鍛えるのに最適な練習です。
また、リップロール(唇を震わせる発声練習)は、喉の緊張をほぐしながら空気をコントロールする感覚を身につけるのに効果的です。
息が長く続くようになるためのトレーニング方法とは?
次に、息が長く続くようになるためのトレーニング方法についてご紹介します。
効率よく息が続くようにするためには、日常的な練習に加えて、実践的なトレーニングも取り入れるのが効果的です。
たとえば、歌詞や楽譜にブレスのタイミングをあらかじめ書き込むことで、計画的な呼吸配分が可能になります。息が必要な箇所を意識することで、フレーズの途中で苦しくなるのを防げます。
「4拍吸って、4拍止めて、8拍吐く」といったロングブレストレーニングや、ドレミファソファミレドなどの音階を安定して歌いきる練習も、息のコントロール力を高めるために非常に有効です。
息が続くようになると歌はどう変わる?
では、息が続くようになると歌はどう変わるのでしょうか。
息がしっかり続くようになると、高音やロングトーンが楽に出せるようになり、苦手だったフレーズにも自信を持って取り組めるようになります。
また、表情や身体の動きにも余裕が生まれ、感情を込めた表現がしやすくなります。喉の負担も軽減されるため、長期的に安定した声のコンディションを維持しやすくなります。
カラオケでの高得点や、合唱やバンドでの安定した歌唱にもつながり、周囲からの評価も上がるでしょう。
歌の練習は、横浜ボーカル教室へ
いかがでしたでしょうか。
今回は、息切れの原因を紐解きながら、プロが実践する改善方法やトレーニング法を紹介しました。
もし独学での改善に限界を感じたら、ボイストレーナーの力を借りることをおすすめします。
横浜ボーカル教室では、呼吸法・姿勢・発声をプロが丁寧に指導し、息切れしない歌い方を身につけられるようサポートします。
個別レッスンでは自分の課題に合わせて集中トレーニングが可能ですし、グループレッスンでは他の人の歌声から新たな学びを得ることもできます。
教室で正しい歌唱法を学び、自宅での練習と組み合わせることで、効率的に息の持続力を伸ばすことができるでしょう。
「もう無理」とあきらめる前に、ぜひ一度ボイストレーニングを体験してみてください。
息切れの悩みを乗り越えた先には、自信と自由な表現力が待っています!
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