「歌が上手くなりたい」
「プレゼンで通る声を出したい」
「人前で自信を持って話せるようになりたい」
こうした理由で“ボイトレ”を始めてみたいと考える人は年々増えています。
しかし、いざ始めようとしたとき、多くの人が最初にぶつかるのが「何から始めればいい
の?」という壁です。
YouTubeで情報を集めても、専門用語が飛び交っていたり、プロ仕様の発声練習が紹介され
ていたりして、どこから手をつけていいか分からなくなる──そんな経験はありませんか?
加えて、「独学で続けられるのか」「教室に通うべきなのか」といった迷いも出てきます。
ボイトレは決して難しいことではありませんが、間違った方法で始めてしまうと、かえって
喉を痛めたり、クセがついてしまうこともあります。
この記事では、完全初心者の方でも無理なくスタートできるように、ボイトレの基本から順
を追ってわかりやすく解説していきます。
自宅でできる練習法、教室選びのポイント、やってはいけないNG習慣まで、すぐに実践できる内容を網羅しています。
どんな目的でも「声を磨きたい」と思った瞬間が、始めどき。
あなたにとっての“最初の一歩”が、無理なく確かな手応えにつながるよう、このガイドがお手伝いできれば幸いです。
ボイトレは何から始めるべき?
初心者が最初に迷う「何から始めればよいのか?」という悩みに対して、順を追ってやるべきことを解説します。
目的の明確化から、声の現状把握、毎日の習慣化まで、効果的なスタートのためのポイントを紹介します。
- まずは自分の目的を明確にする
- 自分の声を録音して現状を把握する
- 毎日続けられる簡単な習慣を作る
①まずは自分の目的を明確にする
ボイストレーニングを始める前に大切なのは、自分がなぜボイトレをやりたいのか、その目
的を明確にすることです。
歌が上手くなりたいのか、人前で話す声に自信を持ちたいのか、それとも単純に声を出すことが好きなのか、目的がはっきりしていないと練習方法も選びにくくなります。
目的に応じて必要なスキルやトレーニング内容も変わるため、最初の段階で「自分は何を求めているのか」を見極めることが重要です。
例えば、歌唱力を上げたいのであれば音程やリズム感にフォーカスした練習が必要ですが、話し方を改善したい場合には滑舌や抑揚の付け方がカギとなります。
これらの違いを無視して一律の練習を行ってしまうと、時間や労力を無駄にしてしまう可能性があります。
まずは、自分自身のゴールを明確に設定し、その上で必要なアプローチを選ぶことが、効率的かつ効果的なボイトレへの第一歩となります。
②自分の声を録音して現状を把握する
自分の声は、自分が思っているよりも他人には違って聞こえることが多いです。
スマホなどで自分の声を録音し、客観的に聞いてみることがスタートラインになります。
高音が出しにくい、声がこもっている、話すとすぐ疲れるなど、自分の声の弱点やクセを知ることができれば、改善すべきポイントが明確になります。
特に初心者の段階では、自分の声に対する印象と実際の音が大きくズレていることに驚くことが少なくありません。
しかしその“違和感”こそが成長の手がかりになります。定期的に録音を行い、できれば時系列で保存しておくと、変化を比較しやすくなり、上達の実感にもつながります。
自分の声の変化を“見える化”することで、感覚だけに頼らない、論理的なアプローチができるようになります。
③毎日続けられる簡単な習慣を作る
最初から完璧なトレーニングをしようとすると、かえって続かなくなることがあります。
大事なのは「毎日続けられる習慣」を作ることです。
たとえば、朝のストレッチと一緒に発声練習を取り入れたり、通勤中にリップロールをしたりと、生活の一部にボイトレを自然に組み込むことで、無理なく続けられる環境を整えることができます。
継続には“気軽さ”が不可欠であり、最初から30分以上のトレーニングを課すよりも、まずは5分の習慣を定着させる方が効果的です。
たとえば、毎朝「おはよう」と声に出すタイミングで、腹式呼吸を意識するだけでも、確実に声の出し方は変わっていきます。
ポイントは、“ハードルを下げる”こと。
続けられる仕組みを作ることが、長期的な成果に繋がる鍵です。
自宅でできるボイトレの基本
忙しい日々の中でも、自宅で気軽に取り組めるボイストレーニング方法を紹介します。
無理なく続けられるよう、効果的かつシンプルな練習を厳選しました。
- リップロールで声の準備を整える
- ブレストレーニングで安定した呼吸を身につける
- 録音を活用して自分の変化を確認する
①リップロールで声の準備を整える
リップロールは、唇を軽く閉じた状態で「ブルルル」と振動させながら声を出すトレーニング方法です。
この動作により、喉に過剰な力を入れずに声帯をウォーミングアップさせることができ、発声前の準備として非常に効果的です。
初心者でも取り組みやすく、声のブレや震えが改善されるだけでなく、息の流れもコントロールしやすくなるため、自然な発声を習得する第一歩になります。
たとえば、1日1回、1〜2分程度のリップロールを取り入れるだけでも、声がなめらかに出る感覚が実感できます。
また、音階をつけてリップロールをすることで、音程のコントロール力を高める練習にもつながります。
プロの歌手やナレーターも日常的に行っている基本的かつ重要なトレーニングであり、自宅でも無理なく取り入れられる方法です。
②ブレストレーニングで安定した呼吸を身につける
発声の土台となるのが「呼吸」であり、その中でも特に重要なのが腹式呼吸です。
ブレストレーニングでは、横隔膜を使った深い呼吸を習得することで、安定した声の持続力や強弱の
コントロールが可能になります。
具体的には、仰向けに寝てお腹の上に本や手を置き、それが上下するように呼吸をすることで、腹式呼吸の感覚を身につける練習法が効果的です。
さらに、立った状態でも肩や胸が動かず、お腹だけが動いているかを意識して練習すると、日常の中でも自然と正しい呼吸法が身につきます。
このトレーニングを習慣化することで、声の安定感だけでなく、長時間話しても疲れにくい声を手に入れることができます。
歌にもスピーチにも役立つ、基礎中の基礎です。
③録音を活用して自分の変化を確認する
自宅トレーニングでは、自分自身の成長を実感しにくいという課題があります。
そこで効果を発揮するのが、定期的な録音です。
スマートフォンやPCの録音機能を使って、自分の声を記録しておくことで、
「前より響くようになった」「高音がスムーズに出せた」といった変化を客観的に把握することができます。
特に、同じフレーズを週ごとに録音するなど、一定の条件下で記録することで、成長のスピードや課題点をより明確に把握できます。
また、録音した音声を客観的に聞くことで、自分の話し方や声のクセ、スピード感の課題などにも気づけるようになります。
継続的な改善につなげるためには、録音を「確認ツール」としてだけでなく、「成長の記録」として活用する意識が重要です。
ボイトレ教室に通うべきか迷ったら
独学と教室通い、それぞれのメリットと注意点を把握することで、自分に合った学び方が見つかります。
費用面や通いやすさ、体験レッスンの活用法まで丁寧に解説します。
- 独学との違いを理解する
- 費用と通いやすさを比較する
- 体験レッスンで雰囲気を掴む
①独学との違いを理解する
ボイトレを独学で進める人は増えていますが、独学ではどうしても「自己流」になりがちで
す。
自分では気づかない発声のクセや、間違ったフォームを繰り返してしまう可能性もあり
ます。
特に声の出し方は感覚に頼る部分が大きいため、間違ったまま練習を続けると、喉を
痛めたり、声が出しにくくなったりすることも。
ボイトレ教室では、経験豊富な講師がリアルタイムでフィードバックをくれるため、正しい方法を早く身につけることができます。
独学では得られない「即時修正」や「客観的な評価」は、教室ならではの大きなメリットです。
②費用と通いやすさを比較する
教室に通う際に気になるのが費用ですが、最近ではリーズナブルな価格設定や、1回ごとのチケット制、オンラインレッスンなど柔軟な選択肢が用意されているところも増えています。
また、自宅からの距離や、通勤・通学経路にあるかどうかといった「通いやすさ」も重要な判断材料です。
レッスン内容が良くても、通うこと自体が負担になると長続きしません。
理想は「行くのが楽しみになる」教室選びであり、そのためには費用・時間・場所・雰囲気のバランスを見て検討するのがポイントです。
③体験レッスンで雰囲気を掴む
どんなに評判の良い教室でも、自分にとって居心地が良いかどうかは別の話です。そこで重
要なのが体験レッスンです。
実際のレッスンを受けてみることで、講師との相性や教室の雰囲気、レッスンの進め方などを確認できます。
体験レッスン後に「また来たい」と思えるかどうかが、一つの判断基準になります。
無理に続けるのではなく、「楽しい」と思える環境を選ぶことが、継続的な上達につながります。
自分に合ったスタイルで学べる教室を見つけるためにも、体験レッスンは積極的に活用しましょう。
ボイトレでやってはいけないNG習慣
努力が逆効果になることも。
喉を痛めたり、クセがついてしまわないよう、ボイトレ初心者が避けるべきNG行動について具体的に説明します。
- 喉に力を入れて発声する
- 練習を詰め込みすぎる
①喉に力を入れて発声する
喉に力を入れて無理に声を出すと、声帯に強い負荷がかかり、炎症や声枯れの原因になります。
初心者にありがちなのが、声を大きく出そうとして喉に力が入りすぎてしまうこと。
正しい発声は、喉ではなく“息と共鳴”を使って声を響かせるものです。
力任せに声を出すのではなく、腹式呼吸で支えた声を自然に響かせるように意識しましょう。
もし喉が痛くなるようであれば、その練習方法は見直す必要があります。
高音を無理に出そうとする。
高い声を出したいという思いは自然なことですが、無理に高音を出そうとすると、声が裏返ったり、喉を傷めたりする原因になります。
大切なのは“今の自分の音域”を正しく理解し、その範囲内で安定した発声を身につけることです。
徐々に音域を広げるアプローチのほうが、結果的にしっかりとした高音を手に入れる近道です。
焦らず、時間をかけて育てていく意識が求められます。
②練習を詰め込みすぎる
短期間で成果を出したい一心で、長時間の練習を毎日続けるのは危険です。
声帯は筋肉と同じで、適切な休息がなければ疲労が蓄積され、逆効果になります。
特に初心者のうちは、まだ正しい発声が安定していないため、無理な練習はリスクが高くなります。
1日10〜20分程度でも、集中して質の高い練習を行うほうが効果的です。
しっかりと休息を挟み、声にやさしいトレーニングを心がけましょう。
ボイストレーニングなら、YOKOHAMAボーカル教室へ
今回は、ボイトレ初心者の方に向けて、何から始めれば良いのか、上達のために意識すべき
ポイントなどをご紹介しました。
声に自信を持つには、正しい発声や呼吸法を身につけることが何より重要ですが、独学では
気づけないクセや間違いをそのまま放置してしまうことも多いのが実情です。
ボイトレは、短期間で劇的に成果が出るものではありません。
小さな練習の積み重ねが、やがて確かな変化として現れます。
毎日5分でも声と向き合う習慣をつくることが、最も大きな成長につながります。
「昨日の自分より少しだけ上手くなる」を目標に、日々の積み重ねを大切にしましょう。
だからこそ、効率よく上達を目指したい方には、プロの講師によるレッスンを受けることを
おすすめします。
YOKOHAMAボーカル教室では、まったくの初心者から本格的に学びたい方まで、それぞれの目的やレベルに応じた柔軟なレッスンを提供しています。
現在、トライアルキャンペーンも実施中です。
「声に自信をつけたい」「もっと上手く歌えるようになりたい」と感じた方は、ぜひ一度お気軽にご相談ください。
あなたの“声”が変われば、きっと自信のある自分に出会えるはずです。
ご要望をお気軽にお知らせください
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