「高音は出るけど、低音になると声がかすれる」
「安定した低音が出ない」
そんな悩みを抱えている方は少なくありません。
本記事では、歌で低音を出すための正しい姿勢・呼吸・トレーニング方法を解説します。
音程が不安定な原因や、無理に出そうとして喉を痛めてしまうリスクも取り上げながら、安定した低音を出すために必要な身体の使い方と練習法を紹介します。
横浜でボイストレーニングをご検討中の方は、記事後半でご案内する「横浜ボーカル教室」の体験レッスンもぜひご覧ください。
歌で低音が出ない人が増えている理由とは?
現代社会では、スマートフォンやパソコンを使う時間が長くなり、無意識のうちに猫背や前傾姿勢になる人が増えています。
こうした姿勢は、呼吸の浅さや胸郭の圧迫を招き、発声に必要な「体の支え」を弱めてしまう原因になります。
特に低音は、声帯をしっかりとゆるめたうえで、下腹部や背中から支えるような深い呼吸と安定した姿勢が必要です。
しかし、姿勢が崩れている状態では、声が喉元に引っかかり、響きが前に飛びづらくなります。
さらに、日常的な会話では高めの声を使いがちなため、低音域を意識的に使うことが少なくなっています。
このような生活環境の中で「低音が出にくい身体」になってしまっている方も少なくありません。
筋力や柔軟性の低下、運動不足など、全体の身体機能が声にも影響を及ぼしているという意識を持つことが大切です。
喉に頼った発声が低音を不安定にする
低音を出そうとするとき、多くの方がやってしまうのが「喉だけで無理に下げようとする」発声です。
一見、声が低くなったように感じても、喉に力を入れて声帯を締めているだけでは、音程は安定せず、すぐに声が震えたり、かすれてしまったりします。
これは声帯に過剰な負荷をかけている状態で、長期的に見れば喉を痛める原因にもなりかねません。
本来、低音を安定して出すためには、喉ではなく「身体全体」を使った発声が必要です。
特に腹部から息を送り出し、それを骨盤や腰回りで支えるような感覚が求められます。
こうした支えがあることで、声帯が自然に緩み、無理なく低い音域を保つことができます。
また、喉に力を入れて出した低音は音色が暗くこもりがちで、聴き手に届きにくくなります。
横浜ボーカル教室では、このような喉頼みのクセを改善し、体全体で響かせるナチュラルな発声への導入を丁寧に行っています。
低音の出しづらさに悩んでいる方は、ぜひ一度、ご自身の発声法を見直してみてください。
低音を出すために必要な身体の使い方とは
次に、低音を出すために必要な身体の使い方についてご紹介します。
- 正しい姿勢
- 呼吸の深さ
①正しい姿勢
安定した低音を出すためには、正しい姿勢が基本中の基本です。
具体的には、骨盤を立てて上半身を自然にまっすぐ乗せ、胸を軽く開いてリラックスした状態を保つことが重要です。
肩や首に力が入ってしまうと、声の通り道が狭まり、音がこもったり途切れたりしやすくなります。
立って発声練習をする際には、足裏全体で床を感じ、重心が左右どちらかに偏っていないか確認しましょう。
また、イスに座って練習する場合も、背もたれに寄りかからず、骨盤を意識して座ることで発声が安定しやすくなります。
日常生活の中でも、正しい姿勢を習慣化することが、歌う際のパフォーマンス向上に直結します。
②呼吸の深さ
姿勢と並んで大切なのが「呼吸の質」です。
腹式呼吸を使い、空気を深くたっぷりと吸うことができれば、それだけ声を安定させるための支えも強くなります。
特に低音では、声帯をゆるやかに動かす必要があるため、浅い呼吸ではうまく響かせることができません。
初めのうちは、仰向けに寝て腹式呼吸の感覚をつかむ練習がおすすめです。
お腹に手を当てて、吸ったときにふくらみ、吐くときにへこむ動きを確認しながらトレーニングすると、身体の使い方を意識しやすくなります。
呼吸を「音に変える」感覚を掴むことで、声の響きや音程の安定感は劇的に変わってきます。
歌で低音を出すためのトレーニング方法
ハミングは、初心者にも取り入れやすい低音練習法です。
口を閉じて「んー」と鼻腔に響かせながら声を出すことで、喉に力を入れず自然な発声ができるようになります。
特に低音では、力みが原因で声がこもりやすくなるため、まずはこのようなリラックスした練習から始めるのが効果的です。
ハミングは、ウォーミングアップとしても非常に優秀で、喉を温めながら響きのポイントを確認することができます。
声が頭の中で響いている感覚や、胸に振動が伝わる感覚を意識しながら行うことで、より効果的な練習になります。
低音の発声が歌に与える影響とは
低音は、歌全体の印象に大きな影響を与える「土台」です。
高音の伸びや派手さに注目が集まりやすいですが、低音が安定していなければ、曲全体が軽く聞こえたり、感情の深みが伝わりにくくなったりします。
特にバラードや語りかけるようなAメロなど、感情表現が求められる場面では、しっかりとした低音があることで説得力のある歌になります。
また、低音域が整うと、声に落ち着きと余裕が生まれ、聴き手に安心感を与えられます。
逆に、低音が不安定だったり響きが足りなかったりすると、「技術不足」や「感情がこもっていない」といった印象を与えてしまうことも。
特にライブやオーディション、レコーディングなど「人に聴かせる」場面では、声の下支えがあるかどうかで評価が大きく変わります。
横浜ボーカル教室では、単に音を出すだけでなく、「その声がどう聴こえるか」まで意識した指導を行っています。
低音を整えることで、高音やミックスボイスとのつながりもよくなり、結果として歌全体の完成度が高まるのです。
鍵盤やアプリで正確な音感を身につける
低音域は、音程感覚が曖昧になりがちです。
特に男性で地声に近い音域や、女性で胸声が使いにくい音域では、音の「当たり」が不確かになりやすいため、正しい音程を耳と身体で覚えることが重要です。
ピアノやスマホアプリを使って、出した音が正確かを確認する習慣をつけましょう。
また、カラオケの採点機能なども効果的に活用できます。
音程バーを見ながら発声することで、リアルタイムでズレに気づくことができ、修正力も養われます。
耳と体の両方を鍛えることで、低音の精度が一気に向上します。
低音が安定すると高音にも好影響が出る
多くの人が「高音を出したい」という思いから、上方向のトレーニングに偏りがちですが、実は低音の安定が高音のクオリティに直結していることはあまり知られていません。
低音がしっかり支えられるということは、身体全体を使った呼吸・共鳴・姿勢のコントロールが整っている証でもあります。
つまり、土台が安定しているからこそ、無理なく高音が伸びるのです。
高音だけを練習していると、喉を締めて絞り出すような発声になりやすく、喉への負担が増してしまいます。
一方、低音域で声の支えや息の流れをしっかり作れるようになると、その延長線上で高音も自然に出るようになります。
これは、スポーツでいえば体幹トレーニングに似ていて、「声の軸」を作る効果があります。
横浜ボーカル教室でも、高音が伸び悩んでいた生徒が、低音トレーニングに取り組んだ結果、1〜2ヶ月で驚くほど高音が安定したという例は多くあります。
「高音を鍛えるなら、まず低音から」という考え方は、効率的な発声改善の近道です。
低音が出せないまま自己流で悩み続けるのはNG
低音がうまく出せないと、「自分には無理かもしれない」「声質のせいだ」と思い込んでしまう方もいます。
しかし、実際には正しいフォームと練習法を知らずに自己流で続けていることが原因であるケースがほとんどです。
特に喉を無理に締めて出そうとする発声は、習慣化するとどんどん悪化し、喉を傷めるリスクも高くなります。
また、低音の出し方は見よう見まねで身につくものではありません。
自分では良かれと思ってやっていることが、実は逆効果だったということもよくあります。
録音して聴いても違いが分かりにくかったり、他人に指摘されて初めて気づくようなクセも多いのです。
だからこそ、客観的に指導を受けられる環境はとても大切です。
横浜ボーカル教室では、単に音を合わせるだけでなく、一人ひとりの声の特性に合わせてアプローチを変えています。
まずは無料体験レッスンで、今の自分の発声の状態を確認することがおすすめです。
低音の出し方が変われば、歌の表現力は大きく広がる
歌における低音は、単なる音域の一部ではなく、声の厚み・説得力・安定感を左右する重要な要素です。
正しい姿勢と呼吸で身体の使い方を見直し、喉に頼らず響かせる練習を続けることで、必ず安定した低音が手に入ります。
横浜ボーカル教室では、初心者から経験者まで、それぞれの課題に合わせたレッスンをご提供しています。
「低音が出ない」「自分の声に自信がない」と感じている方こそ、ぜひ一度体験レッスンでその悩みを改善しましょう。
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