歌唱表現の一つとして、フェイクというテクニックを知っていますか?
フェイクをうまく活用することで、歌唱表現に幅が広がります。
しかし、実際にフェイクをおこなうためにどのようなやり方で練習を進めていけばいいかわからない方も多いはず。
そこで、本記事ではフェイクの正しいやり方とコツについて紹介します。
本記事で押さえておきたい内容は、以下の通りです。
- フェイクの種類
- フェイクを身につけるための練習(やり方)
- フェイクをおこなうためのコツ
上記の内容について詳しく紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
歌唱による「フェイク」とは?
歌唱におけるフェイクとは、メロディーや音程に変化を加えるテクニックのことを指します。
原曲に自分なりにアレンジを加えるので、通常のメロディーよりも幅広い表現力を出すことが可能です。
また、プロのアーティストがカバー・コラボなどをする際にフェイクを活用することが多いですが、自分の曲として存在感を出すためにもフェイクテクニックを使用することが多いです。
しかし、フェイクテクニックがない方が活用してしまうと、原曲に外れた音程を入れることになるので、フェイクを取得する練習が必要になります。
フェイクとアドリブはどう違う?
フェイクと混同されがちなのが、アドリブです。
先ほども紹介しましたが、フェイクは原曲に自分なりの変化を加えて表現を広げます。
一方、アドリブは原曲にはないメロディーをつくり出し、曲の間奏や終了後に自分なりに歌うことを指します。
このように、フェイクは原曲から自分なりにアレンジを加えることに対して、アドリブは原曲にはないメロディーを加えることが大きな違いです。
歌唱によるフェイクにはさまざまな種類がある!
歌唱によるフェイクには、さまざまな種類があります。
種類豊富なフェイクテクニックを活用することで、従来の曲に比べ幅広い表現が可能になります。
そこで、ここからはフェイクの種類について紹介します。
メロディーフェイク
メロディーフェイクとは、原曲のメロディーをもとに音程を少しアレンジを加えるフェイクです。
メロディーフェイクをおこなう注意点として、原曲の音程を大きく変えないことです。
原曲の音程を大きくアレンジしてしまうと、原曲からかけ離れた曲になってしまう可能性があります。
原曲のメロディーからズレないように、自分なりのアレンジを加えることが重要です。
また、メロディーフェイクはジャズミュージックで使用されることが多く、メロディーフェイクを練習するためにジャズを参考にすることがおすすめです。
リズムフェイク
リズムフェイクは、原曲の音程を変えずにリズムに変化を加えるフェイクテクニックです。
音程に変化を加えないフェイクテクニックなので、ボーカルテクニックを取得していない方も取り組みやすいフェイクと言えます。
リズムフェイクは従来のリズムを崩したり拍に強弱を加えたりするので、本来の曲に大きなインパクトを与えられます。
リズムフェイク自体簡単に取り組めるので、少しのテクニックで大きなインパクトを与えたい時に使いたいテクニックです。
装飾音フェイク
装飾音フェイクとは、原曲のメロディーを少し崩して細かな装飾テクニックを加えるフェイクを指します。
装飾音フェイクにはさまざまな種類が存在しており、一部例は以下の通りです。
トリルフェイク:最初に出した高い音から最初の音に一瞬で戻るフェイク
階段フェイク:音を階段のように落としていくフェイク
言い直しフェイク:アクセントをつけて歌うフェイク
上記のように、装飾音フェイクにはさまざまな種類があります。
装飾音フェイクはシンプルなメロディーにスパイスを加えたい時に有効で、実際にR&Bやゴスペルにも活用されています。
素人がコツを掴むためには?フェイクの正しいやり方
これまでフェイクをやってきていない素人の方がフェイクを取得するためには、正しいやり方を身につけることが重要です。
そこで、ここからはフェイクの正しいやり方について紹介します。
プロのフェイクを真似する
ボーカル練習から間もない方や初心者の方は、プロのフェイクを真似することから始めましょう。
フェイクの知識を頭に入れるよりも、プロが実際におこなっているフェイクを真似する方が早く体に身につきやすいからです。
プロのアーティストのフェイクを真似することで、自分が歌いたい歌でのフェイクもしやすくなるでしょう。
初めからオリジナルのフェイクを練習しても良いですが、フェイクの感覚をスムーズに養うためにはプロの真似から入ることがおすすめです。
音程を頭に入れる
歌を歌う上で重要ですが、正しい音程を頭に入れることもフェイクテクニック取得につながります。
正しい音程を自分の中で掴まないと、音程やリズムを変えるフェイクでアレンジができるはずがありません。
また、自分の中でフェイクができてもその曲の音程がズレていると、正しいフェイクになっていないということにもなります。
正しい音程を掴むためには、曲を0.75倍速で聞いたり繰り返し曲を聞いたりすることで、正しい音程が身につくことでしょう。
ピッチ移動の感覚を掴む
原曲にフェイクを上手に組み込むためには、音のピッチ移動の感覚を掴みましょう。
フェイクはピッチを瞬時に移動させるスキルが必要で、さらにもとに戻す部分までおこなわなければなりません。
ピッチ移動の練習は、キーボードアプリや鍵盤を活用して音を取りながらおこなう方法がおすすめです。
最初はゆっくりのテンポでおこない、徐々にテンポを速くしてピッチ移動の練習を進めましょう。
母音を確認する
フェイクを上手におこなうためには、母音の意識が重要となります。
フェイクをかっこよく入れるためには母音を正確に変化させなければならないので、プロのアーティストがフェイク時にどのように母音を変化させているのかを確認しましょう。
母音の練習も音程の練習と同様に、歌っている動画をスロースピードで繰り返し聞くことが大切です。
【実践編】フェイクを入れて歌うコツとは?
フェイクの知識を入れても、実際にやってみないとフェイクの感覚は養われません。
そこで、ここからはフェイクの実践的なコツについて紹介します。
プロのアーティストがおこなっているフェイクを聴く
先ほども触れましたが、プロのアーティストがおこなっているフェイクを聴くことは大切です。
感覚的な部分が多いので、さまざまなアーティストのフェイクを聴き比べ、フェイクのバリエーションを増やしていきましょう。
また、プロのアーティストのフェイクを聴く際に、日本人以外に海外のアーティストも参考にすることをおすすめします。
日本人にはない迫力あるフェイクを活用しているのは海外アーティストの場合が多いので、フェイクに幅を効かせるためにもぜひ参考にしてみてください。
フェイクが上手なアーティスト例
フェイクが上手なアーティスト例は以下の通りです。
- 清水翔太
- 三浦大知
- クリスティーナ・マリア・アギレラ
- マライア・キャリー
上記のシンガーは、フェイク技術が優れている方たちです。
日本だけに限らず、世界にはフェイクが上手なシンガーがたくさん存在しているので、フェイク練習の際に参考にすることをおすすめします。
フェイクのパターンを増やす
フェイクの練習にある程度慣れてきたら、さまざまなフェイクパターンを増やしましょう。
一つのフェイクを極めることも大事ですが、複数のフェイクパターンを身につけることも歌唱において重要です。
フェイクパターンが多いとさまざまな歌で豊富なフェイクを入れられるので、自分のバリエーションが増やせます。
また、フェイクのパターンが増えると、楽曲に対して自分なりのフェイクを入れて独自のアレンジも可能です。
原曲と自分のフェイクを聴き比べる
フェイクの練習をおこなっていく上で、自分のフェイクスキルと原曲のフェイクスキルを聴き比べてみましょう。
自分の中でフェイクがうまくいっていると思っても、いざ原曲と比べてみると全然異なるといったこともあります。
原曲と同じようなフェイクスキルを身につけたいという方は、自分のフェイクと原曲のフェイクを聴き比べて繰り返し練習に励みましょう。
全身に力を入れないようにする
フェイクの練習だけに限りませんが、フェイクの練習時には全身に力を入れないようにしましょう。
体に力が入ってしまうと緊張してしまい、思うように発声することができません。
また、フェイク練習をおこなう前に口周辺の筋肉をほぐすことで、スムーズに発声しやすくなります。
理想のフェイクを取得するためにも、練習前には全身から力を取り除くように準備しましょう。
歌唱の幅を広げるためにフェイクは必要不可欠!
フェイクは歌唱表現をさらに広げるためのエッセンスとなります。
フェイクを取り入れることで、プロのアーティストはもちろん、素人の方も簡単に楽曲に深みが出るでしょう。
フェイクにはさまざまな種類や練習方法がありますが、まずはプロのアーティストの真似から始め、フェイクの取得を目指してみてください。
◆30分無料体験レッスン!に一度お越しください。
YOKOHAMAボーカル教室では、皆様にお気軽にボイストレーニングを体験していただけるよう、
30分無料体験レッスンを実施しています。
【手順は簡単】無料体験レッスン予約からご希望の日時を送信し予約を取るだけ!
あとは自分の声が変わるのを実感してください。
お待ちしております。
ご要望をお気軽にお知らせください
0120-980-4630120-980-463
受付 / 月~日曜日 5週目定休日 12:00 ~ 21:00