「歌う時の滑舌を良くしたい」
「滑舌を良くするためのトレーニングや歌い方が知りたい」
普段から歌う機会が多い方、あるいは歌う時の自分の滑舌が気になるという方の中には、このような悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。
滑舌は、歌の上手さや聞こえの良さを左右する重要な要素であり、滑舌を改善するだけで歌が上手く聞こえるということもあります。
そこで今回は、歌う際の滑舌に焦点を当て、滑舌が悪くなる原因や滑舌を改善するためのトレーニング、滑舌を改善するメリットなどについてご紹介します。
また、歌の練習については「【本当に上達する!】歌の練習方法や具体的なコツを徹底解説!」にてご紹介しているので、気になる方はぜひこちらの記事も参考にしてみてください。
滑舌が悪いと歌が下手に聞こえる?
まずは、歌における滑舌についてご紹介します。
冒頭でもご紹介した通り、歌を上手に聞かせるためには、音程やリズムだけでなく、滑舌の良さも重要な要素の1つです。
滑舌が悪いと、歌詞がはっきりと伝わらず、聞き手にとって不明瞭な印象を与えてしまいます。
どんなに綺麗な声で歌っていても、言葉がこもったり、曖昧になったりすると、楽曲の持つメッセージが十分に伝わらず、歌の完成度が低く感じられることがあります。
特に、ポップスやロックなどリズムの速い曲では、ハッキリとした発音が求められ、滑舌が悪いと歌詞が聞き取れなくなりがちです。
つまり、滑舌を改善し、歌詞をハッキリと表現することができれば、音程やリズムが変わらずとも歌が上手いという印象を与えることができるのです。
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歌唱における滑舌とは?
次に、歌唱における滑舌についてご紹介します。
歌唱における滑舌とは、歌詞をハッキリと発音し、言葉の輪郭をはっきりさせることで、楽曲のメッセージを正確に伝えるためのスキルと言えます。
歌は単なる音の連なりではなく、言葉とメロディが上手く組み合わさることで成立しています。
そのため、どれだけ美しい声で歌っていても、歌詞が聞き取れなければ、楽曲の持つ意味や感情が伝わりにくくなってしまうのです。
特に、テンポの速い楽曲や英語のフレーズを含む曲では、滑舌が悪いとリズムが崩れたり、音が曖昧になったりするため、歌全体の完成度が下がる原因になりかねません。
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滑舌が悪くなる原因
本章では、滑舌が悪くなる原因について、以下の4つをご紹介します。
1, 口や舌の筋力が弱い
2, 歯並び
3, 速さや話し方の癖
4, 特定の発音への苦手意識
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①口や舌の筋力が弱い
滑舌が悪くなる原因の1つ目は「口や舌の筋力が弱いこと」です。
普段からあまり口を大きく開けて話さない人や、柔らかいものばかり食べている人は、口周りの筋肉が十分に使われず、発音が不明瞭になりやすい傾向があります。
特に、舌の動きが鈍くなると、音の切れが悪くなり、言葉がこもって聞こえてしまいます。
例えば、舌を素早く動かすことができないと、サ行やラ行が滑らかに発音できず、言葉が聞き取りにくくなることがあります。
また、口を大きく開ける習慣がないと、発音が曖昧になり、歌詞をハッキリと発音することができない原因となってしまいます。
②歯並び
2つ目は「歯並び」です。
特に、歯と歯の間に隙間があると、空気が漏れやすく、サ行やタ行の発音が不明瞭になりがちです。
例えば、前歯に隙間があると「サ・ス・セ・ソ」の音が歯の間から抜けてしまい、言葉がぼやけた印象になってしまうことがあります。
また、受け口や出っ歯の人は、舌の位置がずれることで発音が安定しにくくなることがあります。
③速さや話し方の癖
3つ目は「速さや話し方の癖」です。
早口で話す癖がある人は、音と音のつながりが不自然になりやすく、結果として滑舌が悪く聞こえることがあります。
特に、歌ではリズムに合わせて歌詞を発音する必要があるため、普段から早口の人は言葉がつぶれてしまい、聞き取りにくくなることがあります。
また、話すときに口の動きが小さい人や、もごもごと話す癖がある人も、発音がはっきりしにくい傾向があります。
④特定の発音への苦手意識
4つ目は「特定の発音への苦手意識」です。
滑舌が悪くなる原因の1つに、特定の発音が苦手という問題もあります。
特に、日本語では「サ行」や「ラ行」の発音が難しく、これらの音が曖昧になりがちです。
例えば、「さしすせそ」が「しゃししゅしぇしょ」になってしまう人や、「らりるれろ」が「だぢづでど」に近い発音になってしまう人がいます。
また、外国語の発音が苦手な場合も、舌の使い方に問題があることが多いと言えます。
滑舌を改善するためのトレーニングやテクニック
本章では、滑舌を改善するためのトレーニングやテクニックについて、以下の7つをご紹介します。
1, 表情筋エクササイズ
2, 舌のストレッチ
3, 早口言葉で滑舌トレーニング
4, 母音をはっきり発声する
5, ゆっくり歌う
6, フレーズを小さく区切って発音する
7, リップロールやタングトリルを活用
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①表情筋エクササイズ
滑舌を改善するためのトレーニングやテクニックの1つ目は「表情筋エクササイズ」です。
滑舌を改善するためには、口周りの筋肉をしっかり動かすことが重要です。
特に、口の開きが小さいと発音がこもりやすくなり、歌詞が聞き取りにくくなります。
そのため、表情筋を鍛えるエクササイズを行うことで、発音がハッキリとするようになり、歌唱する際の滑舌の改善につながります。
例えば、「あ・い・う・え・お」と大きく口を開けながら発音するトレーニングを行うことで、口周りの筋肉を意識的に動かすことができるでしょう。
②舌のストレッチ
2つ目は「舌のストレッチ」です。
滑舌には舌の動きも大きく関係しており、舌の動きが硬いと、発音がスムーズにできず、言葉がもつれてしまうことがあります。
そのため、舌の柔軟性を高めるストレッチが効果的です。
例えば、舌を前に突き出したり、上下左右に動かしたりすることで、舌の可動域を広げることができるでしょう。
③早口言葉で滑舌トレーニング
3つ目は「早口言葉で滑舌トレーニング」です。
早口言葉は、滑舌を鍛えるための効果的なトレーニングの1つです。
「赤巻紙青巻紙黄巻紙」や「生麦生米生卵」などの早口言葉を繰り返し発声することで、舌の素早い動きに慣れることができます。
最初はゆっくり、はっきりと発音し、慣れてきたら徐々にスピードを上げていくことで、より効果的なトレーニングとなるでしょう。
④母音をはっきり発声する
4つ目は「母音をはっきり発声すること」です。
日本語の発音の基本は母音にあるため、母音をはっきり発声することで、歌詞の聞き取りやすさが段違いに変化します。
例えば、「ありがとう」という言葉を「あ・い・あ・お・う」のように母音だけで発声する練習を行うと、発音の明瞭さが強調され、歌唱時の滑舌が改善されます。
さらに、母音を意識的に響かせることで、声に抑揚がつき、より豊かな歌声を作ることができるでしょう。
⑤ゆっくり歌う
5つ目は「ゆっくり歌うこと」です。
歌詞が不明瞭になってしまう原因の1つに、速く歌いすぎてしまうことがあります。
特にリズムの速い楽曲では、言葉がつぶれて聞こえやすくなります。
そのため、まずはゆっくりと歌い、一つひとつの言葉をはっきり発音する練習を行うことが大切です。
ゆっくり歌うことで、口の動きや舌の使い方を意識しやすくなり、発音の精度が上がります。
慣れてきたら、徐々にテンポを戻していき、滑舌を維持しながら歌えるようにすることが理想的です。
⑥フレーズを小さく区切って発音する
6つ目は「フレーズを小さく区切って発音すること」です。
長いフレーズを一度に歌おうとすると、発音が雑になりやすく、歌詞が聞き取りにくくなることがあります。
そのため、フレーズを細かく区切り、それぞれを明瞭に発音する練習が有効です。
例えば、「この夜を越えて行こう」という歌詞を「この|よるを|こえて|いこう」のように区切って練習すると、発音の一つひとつに意識が向き、滑舌が良くなりやすくなります。
⑦リップロールやタングトリルを活用
7つ目は「リップロールやタングトリルを活用」です。
リップロール(唇をブルブル震わせる)やタングトリル(舌を巻いて「トゥルルル」と発音する)は、滑舌を良くするための効果的なトレーニングと言えます。
これらのトレーニングを行うことで、口や舌の筋肉がほぐれ、より滑らかに発音できるようになります。
特に、リップロールは息のコントロールにも役立ち、発声の安定感を向上させる効果があります。
歌う前のウォーミングアップとして取り入れることで、よりスムーズな発音とクリアな歌声を実現することができます。
滑舌を改善するメリット
最後に、滑舌を改善するメリットについて、以下の4つをご紹介します。
1, 歌唱力が向上する
2, 声の通りが良くなる
3, カラオケでの評価が上がる
4, 話し方が変わる
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①歌唱力が向上する
滑舌を改善するメリットの1つ目は「歌唱力が向上すること」です。
すでにご説明した通り、滑舌を改善することは、歌唱力の向上に直結します。
発音がハッキリとすることで、歌詞の一つひとつがはっきりと伝わるようになり、楽曲の持つメッセージ性をより強く表現することができます。
また、発声の際に口の動きが大きくなることで、声の響きが豊かになり、音の輪郭がクリアになります。
②声の通りが良くなる
2つ目は「声の通りが良くなること」です。
滑舌が悪いと、発音がこもって聞こえたり、声が弱々しくなったりすることがあります。
しかし、滑舌を改善すると、発声の際に口や舌をしっかり使うようになり、音が明瞭になって声の通りが良くなります。
特に、子音の発音を意識することで、声に輪郭がつき、はっきりとした響きが生まれます。
③カラオケでの評価が上がる
3つ目は「カラオケでの評価が上がること」です。
当然のことですが、発音や滑舌が改善され、歌が上手くなると、カラオケなどの場面で周りからの評価が上がります。
前述したように、歌を歌うことにおいては、リズムや音程ももちろん重要ですが、それと同じくらい滑舌も重要です。
つまり、滑舌が良くなり、言葉がはっきりと伝わるようになると、歌が自然と上手に聞こえるようになり、カラオケでの点数も上がるでしょう。
④話し方が変わる
4つ目は「話し方が変わること」です。
滑舌を改善することは、歌だけでなく、日常の会話にも良い影響を与えます。
発音がクリアになることで、話している内容がより伝わりやすくなり、人に聞き返されると言うことが減ります。
特に、仕事でのプレゼンテーションや人前でのスピーチなどでは、滑舌の良さが説得力や自信につながります。
また、ハッキリとした発音や滑舌は相手に知的でしっかりした印象を与えるため、コミュニケーションの質が向上するメリットもあるでしょう。
歌の練習は、横浜ボーカル教室へ
いかがでしたでしょうか。
今回は、歌う際の滑舌に焦点を当て、滑舌が悪くなる原因や滑舌を改善するためのトレーニング、滑舌を改善するメリットなどについてご紹介しました。
すでに何度もご紹介している通り、滑舌は「歌の上手さ」に大きく関係する要素であり、滑舌が改善されるだけで「歌が上手い」という印象を与えることができます。
また、滑舌の改善は単に歌だけでなく、プライベートでの人との会話においても良い印象を与えるきっかけとなるため、本記事でご紹介したような方法で改善に取り組んでみることをオススメします。
また、横浜ボーカル教室では、「歌が上手くなりたい」「歌い方のテクニックやコツが知りたい」という方をいつでも募集しており、歌の練習を楽しんでいる仲間も多く在籍しています。
歌唱力を上達させたいという方は、ぜひ一度お気軽にお問い合わせください。
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